夏津県は紡績設備の更新と技術改造を大いに推進している

夏津県経済開発区にある山東鴻泰鼎新材料科学技術有限公司中制御室に入ると、大画面を表示することで、企業の生産過程が一目でわかり、5万トンのライセル繊維生産ラインがフル稼働している。ライセル繊維はバイオセルロース繊維の一種で、「21世紀のグリーン繊維」と呼ばれているという。

山東鴻泰鼎科技有限公司の王培栄董事長は、ライセル繊維は合成繊維及び伝統繊維に比べ、綿麻の快適性、ポリエステルの強度、毛織物の美感とシルクの独特な感触を持ち、乾燥、湿潤状態にかかわらず、極めて強靭性があると紹介した。

現在、鴻泰鼎公司は自主研究開発を通じて国外導入と最適化を結合し、「乾法粉砕-直接溶解-乾式噴湿紡績」の技術を採用し、木、竹パルプ原料を粉砕した後、溶剤と直接混合し、加熱、溶解した後に紡糸し、加工生産過程は環境保護、省エネで、ゼロエミッションに近い。この技術は溶剤の回収率が99.7%に達し、エネルギー消費量が30%前後減少することができ、現在世界トップの溶剤法でセルロース繊維を生産する技術である。

鴻泰鼎公司が生産したライセル繊維は、夏津県の紡績産業チェーンをさらに延長した。現在、夏津仁和紡績、恒発紡績などの企業は鴻泰鼎のライセル繊維を使用しており、現地紡績企業の製品の機能性、差別化の方向への発展を大きく促進し、産業の牽引作用が明らかになっている。

夏津県は伝統的な綿紡績の大県であり、紡績産業は三大主導産業の中で最大規模の支柱産業であり、長年の発展を経て、鴻泰鼎、仁和紡績、シンリナ家紡績を代表とする百億級の新型紡績産業クラスターを形成し、企業166社に関連し、現在紡績規模280万紡錘があり、年間40余万トンの紡績糸があり、徳州市の50%、山東省の10%。糸の種類は主に純綿糸、差別化糸、機能性糸を含み、100以上の品種に達する。中国紡績名城、中国紡績産業クラスター試験地区、山東省中小企業特色産業クラスターに選ばれた。

夏津県工業・情報化局党組書記局の馬秀敏局長は、「近年、夏津県は大規模設備の更新を推進することを契機に、技術改革プロジェクトサービス専門班を設立し、百企業技術改革、百企業転換の「双百」プロジェクトを実施し、紡績設備の更新と技術改造を大いに推進している」と紹介した。

紹介によると、2022年から2024年にかけて、夏津県の20社余りの企業の総投資額は30億元を超え、新たに設備を2000セット余り、新たに生産能力を70万紡錘追加し、産業設備の更新率は40%以上に達した。馬秀敏氏は、紡績企業が設備の更新、技術革新を通じて製品の品質を向上させ、原材料から始まる全プロセスの品質管理制御を実施することによって、夏津県には製品の品質が優れ、競争力の強い企業が現れたと述べた。産業グリーン化の発展方向に基づき、夏津県は炭素エネルギー管理を積極的に展開し、炭素足跡の計算、認定、炭素ラベルなどを一体化した紡績産業炭素サービスプラットフォームを建設し、紡績企業に炭素ラベル、炭素足跡認証サービスを提供する。

（出所：夏津県委員会宣伝部）